2010/06/02
BASFのコンクリート混和剤、中国一の超高層ビル「上海タワー」の基礎を強化
- 革新的技術により、基礎コンクリート打設の世界記録を樹立
- 建設効率とコンクリートの耐久性の双方を向上
BASF(本社: ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)のコンクリート混和剤「Rheoplus®(レオプラス)325」がこのほど、中国で最も高いビルとなる予定の「上海タワー(上海浦東新区陸家嘴(りくかすい)」の基礎工事で採用され、基礎スラブ用に61,000m3ものコンクリートを60時間連続打設するという建設プロジェクトの目標達成に貢献しました。 このコンクリート量と連続打設時間でのコンクリート打設はこれまでに例がなく、世界新記録となりました。
BASFグループ・バイスプレジデントで、アジア太平洋地域における建設化学品事業を統括するマーク・フォルマーは、次のように述べています。「今回、この記録的な上海タワーの建設に参加できたことを非常に喜ばしく思っております。この成果は、中国において高まりつつある高層ビルの建設ニーズに応えていくという当社の強い意志の表れです」。
上海タワーの基礎スラブは深さ6m、直径121mで、その面積は標準的なサッカー競技場の1.6倍に相当します。この基礎コンクリートを打設する作業は、厳しい建設工期を守りつつコンクリート品質を確保しなければならず、コンクリートサプライヤーにとっても建設業者にとっても前代未聞の挑戦となりました。
今回のプロジェクトにBASFのコンクリート混和剤が採用された背景には、BASFが「ブルジュ・カリファ(アラブ首長国連邦 ドバイ)」や「台北101(台湾 台北市)」など、過去にさまざまな超高層ビルプロジェクトを支援してきたという実績への評価がありました。上海タワーの基礎工事においては、Rheoplus® 325に、「sureTEC(シュアテック)」および「SDC(スマートダイナミックコンクリート)」という最先端テクノロジーを組み合わせた革新的な打設手法が採用されました。
sureTEC(超遅延技術)とは、バッチプラントから施工現場への移動に要する2時間余りの間、コンクリートの水和反応を遅らせ、ワーカビリティを維持できるようにする技術です。
「今回のプロジェクトでは、450台の生コン車を使って6カ所のバッチプラントからコンクリートを運びました。その際、コンクリートのワーカビリティを高く保てるかどうかが、施工の効率を大きく左右します。sureTECを採用した結果、都市部の交通渋滞や施工現場における工程の遅延といった問題に気をもむ必要がなくなりました」と、アジア太平洋地域でBASF建設化学品の技術、マーケティングおよびコミュニケーションを担当するディレクター、ブルース・クリステンセンは述べています。
SDCは新世代の高流動コンクリート技術で、打設時間を短縮し、高耐久なコンクリートを得ることができます。SDCには、BASFの「Rheomatrix®(レオマトリックス)」という最先端の増粘剤(VMA)が使用されています。
クリステンセンは次のように述べています。「施工の品質を落とすことなく、61,000m3のコンクリートを60時間で打設できた背景には、SDCとRheomatrix®の大きな貢献があります」。
61,000m3という記録的な量のコンクリートは、2010年3月26日の朝から3月28日の深夜にかけ、上海建工グループ(SCG)により供給、打設されました。
SCG子会社、Shanghai Jian’gong Construction Material Co., Ltd. 主任技師、ウー・デロング氏は次のように述べています。「BASFのノウハウ提供により、最適なコンクリートを配合設計することができました。また事前に現場で試験を行ったことは、今回のプロジェクト成功にむけ大きな自信となりました」。
上海タワーは2014年竣工の予定です。高さ632mの127階建てで、隣接する「上海ワールドファイナンシャルセンター(上海環球金融中心)」を抜き、中国一高い超高層ビルとなります。

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